2014年02月27日

家具職人とそば職人~命を生み出す その壱

◆受け継ぎたい想いがあります・・・

2011年8月6日。
カズキのそば打ちの師である「斎藤利弘」氏がこの世を去りました。

家具職人とそば職人~命を生み出す その壱

木鶏の親方には、亡くなられる前に、
自分が信州でそば屋を開業したい想いを、伝えることが出来ました。

さらには、暖簾分けとして「木鶏」の屋号を、
使わせて頂けることもできたのです。

「自分は自分の木鶏の道を歩みなさい」

最後にこの言葉を残し、それから間もなく、
親方は亡くなられてしまいました。

親方から譲り受けたものは、それだけではありません。
お店で使っていた、食器やテーブルなどもカズキに託してくれました。

私は、信州でそば屋を開業する際、それらをなるべく使わせて頂き、
自分の木鶏の道として、新しいスタートを切ろうと決めていました。

◆愛用していたテーブル

そば屋の物件も決まり、いよいよ店舗設計などが始まりました。
親方から譲り受けた食器や厨房機器を再確認し、使えるものを新しい店舗へ運び出します。

そして、重要になってくるテーブルは、場所を取るので、
業者さんに無理を言って、置かせてもらってました。

そして搬入の日・・・久し振りに対面したテーブルは、
思いのほかに劣化していて、このままでは使えそうにありません。

家具職人とそば職人~命を生み出す その壱

お客様が、楽しく食事をする時、直接触れる部分です。
私は、このテーブルを使うのは諦めようと思っていました。

しかし、木鶏の親方から譲り受けた大切なテーブルです。

それでも何とかできないかと、友人に相談したところ、
なんと、知り合いに家具職人さんがいるとのこと。

これはもしかしたら、上手にリメイクできるのではないか?
私は、心のどこかで期待をしつつ、その職人さんとお逢いしたのです。

◆家具職人「鈴木幹夫」氏

紹介してもらった職人さんは、カズキの大切な仲間のお父さんでした。
幹夫さんは、信州で木工の仕事がしたいと、この地に移り住まれたそうです。

早速テーブルを見ていただきましたが、その表情は暗いまま・・・。

「これを直すんか?厳しいなー!どうしてもなんか?」

私は、幹夫さんにこのテーブルへの想いを伝えました。
どうしてもどうしても使いたいんですと・・・。

すると幹夫さんは、すぐにアイデアを紙に落とし、
こうやって加工してみるかと、相談にのって頂けました。

そして後日、加工の工程も決まり、カズキもお手伝いさせて頂きながら、
幹夫さんの工房「幹工房」での、テーブルリメイク作業が始まったのです。

家具職人とそば職人~命を生み出す その壱

続く・・・。

≪次回予行≫
木工の素晴らしさを学ぶ!



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Posted by カズキ at 12:00│Comments(0)開業準備
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