2015年04月17日

今から9年前の出逢い・・・「そば打ち」と「陶芸」

◆出逢いは居酒屋のカウンターです!

今から9年前の話です。

福島県から信州へ来たばかりの私は、
仕事帰りによく通っていた居酒屋がありました。

その日も、いつも通り居酒屋のカウンターに座りました。
すると、隣には一人の男性が座っていました。

お店のオーナーが、その男性を紹介して下さいました。
話をお聞きすると、陶芸の見習いをやっていらっしゃるというのです。

男性の名前は「中村満」さんと言います。

私も、そば打ちの修業の身。
同じ「職人」というだけで、初対面にもかかわらず、盛り上がっていました。

それからは、たまにお店でお逢いするくらいの間柄でした。

◆それぞれの独立

数年後、友人から満さんがご自身で窯を造り、独立されたことを知りました。
そのことは、ずっと頭の片隅にありました。

昨年、私も念願のそば屋を開業しました。
現在使っている器は、福島の木鶏から譲り受けたものがほとんどです。

仕事をしていると、どうしても必要な器がありました。
その時は、業者さんがカタログを持ってきて下さいました。

しかし、カタログでは、いまいち大きさや質感が分からないのです。
自分の納得いく器が欲しい・・・。

その時、ふとあの居酒屋のカウンターでお逢いした、満さんを思い出しました。

独立されているのなら、久しぶりにお逢いして、相談に乗ってもらおう!
いつものクセで、直感的に考えた私は、逢いに行くことに決めたのです。

しかし、当時から変わらず、アナログな生活スタイルの満さんは、
携帯電話は持たず、もちろんHPなどもありません。

どうやって連絡しようか悩みましたが、数人に相談したところ、
快く連絡先を教えて下さったのです。

私は、1月下旬、満さんと連絡を取り、
まだまだ雪深い、信州開田高原を訪れました。

そこには、屋根の雪を下ろしていた満さんがいました。
久しぶりにお逢いしたのに、全然違和感はありませんでした。

今から9年前の出逢い・・・「そば打ち」と「陶芸」

私は、初めて満さんが、仲間たちと造り上げた窯を見させて頂きました。

今から9年前の出逢い・・・「そば打ち」と「陶芸」

窯を造り上げる苦労もお聞きしました。
そして、その窯から作り出される作品・・・。

今から9年前の出逢い・・・「そば打ち」と「陶芸」

手に取ると、ものすごく温かみを感じたのです。
そこで私は、これまたいつものクセで、

「木鶏で展示会をやりませんか?」

と、満さんに話をしたのです。
満さんは、快く受けて下さいました。

出逢いから9年・・・。
こうして夢のコラボレーションが実現したのです!

◆木鶏展示会第三弾!陶芸家「中村満」氏!

展示期間:5月28日まで

展示会を開催するにあたり、満さんとしっかり向き合い、
陶芸に対する想いを、お聞きすることが出来ました。

≪陶芸家 中村満≫

23歳で、それまで勤めていた会社を辞め、お金を貯めては放浪の旅に出かける。
バイクで、アメリカ横断の旅に出かけたこともあった。

26歳の時、居酒屋で飲んでいたところ、ある男性に声をかけられる。
その男性は、のちの先生となる師匠の友人であった。

その夜は、すっかりごちそうになり、気が付けばタクシーに乗せられていた。
朝になって目を覚ますと、どこかで見たことがある風景。

それは、子供の時に親に連れられてきた「陶芸」の作業場であった。

当時、もやもやとしていた自分に、この出来事がものすごく人生を変えるきっかけとなった。
それからと言うものの、この作業場に通い、薪割りや窯焚きの手伝いに入った。

そして28歳の時。
師匠に技術を学ぶべく、松本市にある「鉢伏窯」へ弟子入りをする。

陶芸と向き合うこと6年。
厳しい修業や様々な苦悩を乗り終え、師匠に腕を認められ、独立を考える。

36歳の時、信州開田高原にて仲間たちと共に焼窯を造り、名を「開高窯」として独立を果たす。

~自然と共に生きる~

その生活スタイルから生まれた作品には、言葉に表せない温もりがあります。
まずは手に取り、その作品の持つ温かみを感じて下さい。
きっとあなたに合う作品に出逢えると思います。

今から9年前の出逢い・・・「そば打ち」と「陶芸」

木鶏では、展示だけではなく、販売も行っています。
お気に入りの作品に出逢えたら、スタッフまで声を掛けて下さい。

また、5月28日(木)の夜木鶏にて、陶芸家の満さんと一緒に、
満さんの器を使ったお料理を楽しむ会を企画しています。
限定10様とさせて頂きます。

詳しくは、また後日ブログにて、
お知らせいたしますので、要チェックっす!

≪開高窯≫

住所:長野県木曽郡木曽町開田高原末川2037-1
電話:0264-42-3373


追伸:

最近よく思うことがあります。
それは、きっかけを作って下さった方に、感謝すること。

新しく人と出逢ったとき、
誰かの紹介ということがあります。

出逢うきっかけを作って下さった居酒屋さん。
このお店があって、今こうして展示会を開催することが出来ます。

きっかけを作って下さり、本当にありがとうございます!
一期一会に心から感謝・・・。

≪食い飲み屋 BUN≫

住所:松本市中央2-10-15
電話:0263-35-9897
ぐるナビ:http://r.gnavi.co.jp/n025000/


築100年以上の建物を活かしています!
カウンターが絶対お勧めですよ!

満さんが、最後に嬉しい言葉を残して下さいました。

「カウンターで飲んでた時、お互い独立したら、何か一緒に出来たらいいよねって言ってたよな。だから、今回の件、話をもらった時、すげー嬉しかったんだぜ。」

想いは、いつか実現するのかもしれません。



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Posted by カズキ at 06:00│Comments(4)ご案内
この記事へのコメント
はじめまして。

以前よりお店に行ってみたいと願っていますが、中々実現出来ていません。

本日、ブログで、5/28のイベント記事を拝見しました。
一見の私でも参加可能でしたら、是非参加させていたきたくコメントさせていただきました。
Posted by 原田 信久 at 2015年04月30日 12:20
原田さん

メッセージありがとうございます!とても嬉しいです!ぜひご参加下さいね!宜しければお店までお電話頂けますか?

0263-98-2099
Posted by カズキカズキ at 2015年04月30日 16:52
はじめまして。突然のコメント失礼します。
ふと昔の友人の事が気になって、PCで検索してみた所、こちらのブログがヒットしました。まさかまさかと拝見しましたら…満さん、陶芸家になられていたのですね。

私は学生時代を松本市で過ごしました。満さんとはアルバイト先の先輩の友人という事で知り合いました。今私は県内にはいるのですが、なかなか松本方面に遊びに行くこともできずにいます。

このブログのテーマが「人との出会い」「一期一会」である事を感じ、コメントをする事も迷いましたが、思い切ってコメントさせていただきました。

他の記事も読ませていただきましたが、とてもあたたかい雰囲気の素敵なお蕎麦屋さんですね!
いつかは訪れてみたいと思いました。

追伸 満さんに「信大の天野君は2児の母になりました✌︎」とお伝えいただければ幸いです。
Posted by 斎藤 at 2015年05月07日 00:38
齋藤さん

初めまして!ご連絡ありがとうございます!そのお気持ちが嬉しかったです!

またきっとお逢い出来ますね!心から楽しみにしておりまっす ^_^
Posted by カズキカズキ at 2015年05月08日 23:19
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