一目惚れしたあのそばザルを探せ!

カズキ

2011年10月13日 12:00

蕎麦屋をやる時に、私はどうしても拘りがあります。

それは、そばを盛り付けるザルです。

仕事で東京に行った時、ある蕎麦屋さんへ行きました。
閑静な住宅街にあったその蕎麦屋さんは、
都会の中にありながら、そこはまさに異空間・・・。

心地よい音楽とともに、そば以外の料理も充実しています。

私は、ここで頂いたときに盛られていたザルに一目惚れしました。
お店をやるときは、こんなザルに私のそばを盛り付けたい!

その時は、漠然と思っていたのです。

月日は流れ、実際に開業に向けて動き始めた時、
あそこで出逢った素敵なザルを探し始めました。

業者さん、インターネット、蕎麦屋の同業者さん達など・・・。
しかし、なかなか見当たらない・・・。

結局、ザルと言うのは、農家さんが、冬場の農作業が休みの間に作り、
販売しているというのがとても多く、大量生産品だと、
形もすぐに崩れてしまい、毎日使うのには、やや不向きなものなんです。

「どうしよう・・・あのザルに蕎麦を盛りたいなぁ・・・。誰か作ってくれる人いないかな・・・」
と・・・想いに更けていました。

だけどそんなに都合の良い人がいるわけ・・・。

そこへ一本の電話・・・



それは、ある男の人から電話でした。

その男性の名前は、哲平さんといって、
現在私が勤めている会社のイベントで知り合った方です。

哲平さんは、木工を業としていて、
オリジナル家具の製作なども手掛けています。

イベントのときは、数種類の木材から選んで、自分の「箸」を削りだして作ろう!
と集まった人達に教えていました。

私は、なんとなく哲平さんの空気感が好きで、声をかけて挨拶を交わし、
連絡先をお互い交換していたのです。

それから約半年後、その哲平さんから電話が入りました。

「久しぶりだね!元気にしてたかい?」

相変わらず、とてもゆったりとした空気が、電話越しに伝わります。

「開業するって聞いてたけど、前にザルが欲しいって言ってたよね。実は知り合いに、竹細工をやっている人がいるんだけど、今度教室をやるみたいだから、一度話をしてみたらどうかな?」


待っていました!さすがは伊那谷!

私は、二つ返事でその竹細工教室に行くことにしました。

場所は・・・中川村にあるホンムネくん・・・?

どこだろう・・・?

続く・・・。

≪次回予告≫

久しぶりに会った哲平さんと私は、
中川村にある『ホンムネくん』という場所へ向かいます。



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