日本一の蕎麦屋へ!

カズキ

2017年03月27日 06:00

◆私が一番感動したそば屋さんです!

信州へ移り住み、あっという間に11年が経ちました。移住した当時、そば好きのお客様から教えて頂いた一軒のそば屋さんがあります。それが、小布施町にある「せきざわ」さんです。

あの時、今のように自家製粉をしていたわけではないので、その蕎麦が生み出される労力の凄さまでは、気が付きませんでした。しかし、そんな未熟な自分を、奮い立たせて下さったほど、せきざわさんのお蕎麦には感動したのです。

そんな憧れの「せきざわ」さんと関係が深まったのは、一昨年の秋に、信州栄村で関澤さんが栽培しているそば畑の収穫を手伝いに行ってからです。

その後、息子の草太君がお店に来てくれたり、また女将さんと二人でお店に伺ったりと、少しずつ交流が深まりました。

そして一週間前の3月20日。

巣鴨の菊谷さんが、奥様とご旅行で長野に来るとのこと。夕食を「せきざわ」さんで予約したから、良かったら来ないかとお誘いを頂きました。私は、こんな機会はめったにないと、ご一緒させて頂きました。



夜に伺ったのは二度目です。
初めてせきざわさんの「蕎麦会席」。

一品一品、全くのスキがなく、五感で楽しませて頂きました。これは、そば屋をやっている人なら、一度は体感すべきコースだと思います。

一通り味わった後、ここからが緊張の瞬間です!
お店を閉めた後、なんと関澤ファミリーと二次会です!

初めて関澤さんの近くで、色んな話を聞かせて頂きました。そばに対する考え方、家族への想い、一言一句とても貴重なお話でした。

せきざわさんは、店内での写真撮影、携帯電話の使用を禁止しています。店主の関澤さんは、よく怖いと言われるようです。

でも、その背景には、最高の状態で蕎麦を提供したいという強い想いがあるからだと思います。秒単位で、お客様との間合いを感じながら蕎麦を提供する。その真剣さゆえに、表情が怖いと言われてしまうのかもしれません。

関澤さんは、ご実家がある栄村で、開業前の修行時代からもう30年近く蕎麦の栽培をされており、現在一町二反(約3600坪)程の面積を全て手刈り天日干しで栽培されてます。

この労力をかけて創り出された蕎麦は、唯一無二のここでしか味わえない蕎麦に変わります。この夜は、改めて関澤さんの素晴らしさを感じることができました、そして、もっとファンになりました!


(関澤さんと、まさかのオッケー!もっけー!)

◆一夜明けて・・・

楽しい夜を過ごさせて頂いた翌朝。
また貴重な体験をさせて頂きました。

まずは、息子の草太君のそば打ちを見させて頂きました。その所作は、関澤さんのそばに対する考え方そのものの打ち方でした。

草太君が打ち終わった後、なんとここで打ってみないかと言われました。その言葉に、私の兄貴こと、菊谷さんがせきざわさんのそば粉を使って挑戦!



私も、最後に切らせて頂きました!



憧れのそば屋さんの打ち台に立つこと。
私が3年前にそば屋を開業した時、こんなに貴重な体験ができるとは、思ってもいませんでした。

人それぞれ、一番好きなそば屋はあると思います。私もそんなに食べ歩いたわけではありません。でも「せきざわ」さんの蕎麦を食べる度に、私は日本一だと思っています。

今回の体験は、とても大きな刺激になりました。もっともっと美味しい蕎麦を打ちたい!!!また明日から、一歩一歩歩んでいきたいと思います!!!

「一流になりたければ一流と付き合え!」

今は亡き、木鶏の親方の言葉です。


【そば処 木鶏】


住所 :長野県東筑摩郡山形村5511-7
電話 :0263-98-2099
昼の部:火~日  
11:30~14:30(L.O 14:00)
夜の部:木・金・土 
18:00~21:00(L.O 20:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
HP:「ここをクリック」

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