伊那市民のロマン「入野谷在来」打たせて頂きます!
◆たった6粒からのストーリー!!!
今から3年前、私は、高遠町にあるそば店「壱刻」の山根さんから、とても夢のある話を聞かせて頂きました。以下、山根さんの言葉をお借りしながら、入野谷在来について簡単に説明します。
入野谷とは、信州高遠町の東部、および長谷一帯を示す地域の名称で、江戸時代には、信州そば三大名産地として、美味しい玄そばができる場所として有名だった地域です。中でも有名だったのが「浦集落」の蕎麦で、その集落は、標高1150mの森の中にポツンとあります。
平成26年、長野県野菜花き試験場に保管されていた袋に
「高遠在来(浦)」と記されていているものを発見!全部で20gありました。その3分の1にあたる300粒を試験場で播種してもらい、わずか
6粒だけが芽を出しました。その後、二年間は年二回播種を試験場で行い、増殖していきました。
伊那そば振興会で、この在来種を、かつてのそば名産地の名称を頂き
「入野谷在来」と命名し、そもそもの採取地である「浦集落」を原原種の栽培圃場と定めて、試験場から譲り受けた300gのタネを、畑に播種し、少しずつ量を増やしていったのです。
この入野谷在来は現在、高齢化、過疎化という大きな問題を抱える、入野谷地域の活性化を行うための1つのツールとして考えられています。
在来種の復活を行ってきた伊那市そば振興会、原原種及び原種の栽培を行っている長谷そば振興会、そして、伊那市役所農政部が一体となり、新規就農者や新規そば店開業者の誘致などによる定住対策や、ここに来なければ食べることのできない在来種にすることにより、入野谷地域に人を呼び込む観光政策につなげて行こうとされています。
伊那市は「信州そば発祥の地」と宣言しておりますが、その原種の復活という意味合いもあり、昔、殿様や将軍様がお召し上がりになった蕎麦を復活させるということで、長谷振興会の皆さんも誇りをもって生産し、そして、この種を守り抜いていこうという意気込みで張り切っておられます。
昨年からは、信頼がおけるそば店へ、契約書を交わし、玄ソバを購入できるようになりました。ありがたいことに、お声がけ頂いたので、木鶏でも扱わせてもらうことになりました。
◆今までにない味わいの美味しさ!
入野谷在来は、外皮が美味しいという話を聞いていたので、田舎そばに仕立てようと決めていました。
初めて打ったのですが、水を入れた瞬間のナッツのような香りと、茹で上がりの穀物感が際立っています。それでも強すぎず飽きの来ない美味しさです!
いろんな挽き方、打ち方をして、入野谷在来の美味しさをしっかり引き出せるようにチャレンジしてみます!
関わって下さった皆さん!貴重なソバをありがとうございます!また何かお手伝いできることがあれば、ぜひお声がけくださいね!!!
(写真は3年前の入野谷在来蕎麦会)
≪入野谷在来が楽しめるお店≫
【高遠そば 壱刻】
住所:長野県伊那市高遠町西高遠1696
電話:0265-94-2221
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【行者そば 梅庵】
住所:長野県伊那市荒井内の萱7088−2
電話:0265-76-5534
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【高遠そば ますや】
住所:長野県伊那市高遠町東高遠1071
電話:0265-94-5123
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【高遠そば 華留運】
住所:長野県伊那市高遠町西高遠1621−1
電話:0265‐94-4277
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【蕎麦 きし野】
住所:伊那市高遠町東高遠2226-1
電話:0265-97-1096
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【高遠そば 紅さくら】
住所:長野県伊那市高遠町東高遠1656−1
電話:0265-94-5580
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【こやぶそば店】
住所:長野県伊那市中央4498−6
電話:0265-72-0333
【こやぶ竹聟庵】
住所:長野県伊那市西箕輪6563
電話:0265-78-9966
【そば処 木鶏】
住所 :長野県東筑摩郡山形村5511-7
電話 :0263-98-2099
昼の部:火~日
11:30~14:30(L.O 14:00)
夜の部:木・金・土
18:00~21:00(L.O 20:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
HP:
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「情熱が人を動かし、信念を貫けば大成する」
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