露店商人の教え
◆縁起ものを買いに行く!
11日~12日は、2月の唯一のお休みです。
2月と3月は、色んなイベントなどが重なり、
家族と過ごす時間が、ほとんどありません。
そこで、家族サービスも兼ねて、
妻と子供たちと、とことん遊ぶことにしました。
初めに向かったのが、桜で有名な
『高遠町』です。
ちょうど
『だるま市』が開催されており、
この日は、多くの人で賑わっていました。
◆だるま市の始まり
高遠町のだるま市は、約400年間続いているそうです。
このお祭りは、五穀豊穣を祈る祭りで、鉾持(ほこじ)神社の祈年祭にあわせて、
旧暦正月14日(現在は2月11日)に行われます。
参道には縁起ものの『福だるま』の露店が並び、
幸運をもたらす福だるまを求める人で、賑わいます。
私も早速、ダルマを購入しようと思っていましたが、
何でも地元の方に言わせると、鉾持(ほこじ)神社に、
お参りをしてからの方が、ご利益があるそうです。
◆300段の階段を登る!
それではということで、家族みんなで、鉾持(ほこじ)神社を目指します。
階段の多いこと・・・。
息子(3才)は、自分で登ると、最後まで頑張りました。
皆さんヘトヘトです(笑)
頂上へ着くと、ダルマが沢山捨てられていました。
役目を終えただるまは、神社でしっかり処分して頂けるのでしょう。
◆露店商人から学ぶ
お参りを済ませた私は、今度こそダルマを買おうと、
ダルマとにらめっこしていました。
どこのお店から買おうか?
どんなだるまにしようか?
大きさはどうしようか?
など、ダルマを一つ買うのにも、
真剣に考えます。
そんな中、行列が出来ている『だるま屋さん』がありました。
色んな『だるま屋さん』があるのに、そこだけ賑わっています。
私は何故だろうと、そこで売っている方の話に耳を傾けました。
「なるほど!」
私はすぐにここで買おうと決めたのです。
周りのお店は、高いものを売りつけようと必死になっていました。
しかも、ふんぞり返って座りながら接客している。
しまいには、くわえタバコです。
しかし、私が選んだお店の大将は、
一人一人の話をしっかり聞き入れ、
その人に合ったダルマの大きさを提案していたのです。
「初めて買うなら、このくらいのサイズで十分だよ!」
「新婚さんかい?じゃあ、このダルマを、家の一番高いところに置けばいいよ!」
「商売だったら、この位の大きさの方が、ご利益があるんじゃないかな?」
「お孫さんと一緒に来たの?じゃあこっちの小さいのは、サービスだ!」
私は、これぞ商売人の姿だと、改めて教え込まれました。
当たり前なんですが、なかなか気が付かないときもあります。
お客さんが欲しいのは、ダルマというアイテムもそうですが、
その、
『ダルマから得られるご利益』
なんです。
だからこそ、真剣に悩みながら買うんですよね。
どうせなら、気持ちの良い方から、購入したほうが、
ご利益がある気がします。それが人間です(笑)!
私も、もちろんこの大将からダルマを買いました!
「おじさんありがとう!気持ちのいいダルマですね!」
私は、一言お礼を述べさせて頂きました。
追伸:
私は、なるべく心掛けていることがあります。
それは、物を買うときに、自分がなんで欲しいのか?
と考えるようにしています。
そうすると、違う目線から物事が見れるからです。
けっこう楽しいですよ!ぜひやってみて下さい(笑)!
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