2016年04月18日
二人の「カズキ」の葛藤・・・。
◆イベントスタッフとしての「カズキ」
毎年恒例、春の空冷ワーゲンイベントに、
イベントスタッフとして参加してきました。
土曜日の夜営業を終え、眠い目をこすりながら、イベントが開催される「八ヶ岳自然文化園」の駐車場で車中泊。
事前に天気が悪くなるとの情報はあったものの、日が昇るまでは、風は強かったですが、雨は降っていませんでした。
朝6時。
前泊組のスタッフと合流をして、いざ会場づくりです。
しかし、風が強く、タープの設置が出来ずに我慢しました。
時間になると、小雨の中、ケータリングや、スワップの方が会場入り。
続いて、一般の方も、続々と会場に到着しました。
毎年参加される方との再会に加え、新しい方との出逢い。
雨の中、ここに来て下さった皆さんに、心から感謝する瞬間でした。
雨足がひどくなる前にと、予定していたジャンケン大会を早めに開催。
声がでかい私は、会場の盛り上げ役になるべく、今年も担当させて頂きました。
他のスタッフも、必死に頑張ってました。
子供たちにも優しいイベントが、八ヶ岳トレッフェンの魅力でもあります。
ベストオブ賞には、新潟からお越しの池田さんです!
そして、一番遠くから来られた方は、神戸からお越しの坂本さんです!
何とかすべての景品を配り終え、ふと空を見ると・・・。
先ほどの雨が嘘のような青空が・・・。
これには言葉を失いました。
その時、私の携帯電話が鳴りました。
その相手とは、福島の実家の父だったのです。
◆木鶏の店主としての「カズキ」
父からの電話には、すぐには出ることが出来ず、なにかあったのかな?と思ってました。
するとすぐに、今度は妻から電話が掛かってきたのです。
その内容に、私は言葉を失いました。
「お父さんが今、お店に来てくれてるよ!」
詳しく話を聞くと、古くからお付き合いをしているご夫婦と、サプライズで木鶏に来てくれていたのです。
しかも、日帰りで・・・。
私は、イベントスタッフの代表に話をして、すぐに戻りました。
すると、残念そうにしている父母と、友達ご夫妻がいました。
せっかく私を喜ばせようと、片道6時間をかけて、福島からこの信州に足を運んで下さったのに、私は、お蕎麦を食べてもらうことが出来ませんでした。
それもそうですよね。
「日曜日にお店を休むこと」
なんて、普通に考えたらありません。
ただただ申し訳ない気持ちばかりが一杯になり、どう話をすればいいのか、言葉すら浮かびませんでした。
食事は、妻と子供たちと一緒にできたことが唯一の救いで、4人は、大丈夫!また来るから!と、信州をあとにしました。
それだけではありません。
他の方からも電話を頂き、お客様をお店に連れていきたいんだけど、お店がやってないとご指摘を頂きました。
私は、ただ平謝りをするしか出来ませんでした。
◆二人の「カズキ」の葛藤・・・
私は、今回の出来事で大きな学びを得ました。
八ヶ岳に行ったことは、決して後悔はしていません。
どうしても必要としてくれる仲間がいて、その仲間や、来場者のためにも、自分ができる精一杯は努めたつもりです。
しかし、お店をお休みにしたことで、改めて気付かされた、お客様に対する申し訳なさを、深く感じました。
その日、どうしても木鶏で食事がしたい!
と期待を膨らませて来て下さったお客様がいます。
その期待に、私は店主として応えることが出来ませんでした。
そこには「売上」という収入が減るということだけではなく、
お客様との「信頼」が大きく失われてしまうのです。
お客様あっての仕事であり、仕事あっての家族です。
今回の一件で、私は大きな一つを学びました。
まだ開業して2年の若造です。
まだまだ地道に、お店でお客様一人ひとりに向き合わなければなりません。
これからは、家族に何かない限り、定休日以外に、お店を休むことはありません。
悪天候の中、木鶏に足を運んで下さった方には、この場をお借りして、本当にお詫びを申し上げます。
また、ご縁がありましたら、是非お出かけ下さい。
その時は、全力でお蕎麦を提供させて頂きます。
全てはこの笑顔のために!
(イベントがきっかけに仲良くなった皆さん)
【写真提供】
・竹内 耕太さん
毎年恒例、春の空冷ワーゲンイベントに、
イベントスタッフとして参加してきました。
土曜日の夜営業を終え、眠い目をこすりながら、イベントが開催される「八ヶ岳自然文化園」の駐車場で車中泊。
事前に天気が悪くなるとの情報はあったものの、日が昇るまでは、風は強かったですが、雨は降っていませんでした。
朝6時。
前泊組のスタッフと合流をして、いざ会場づくりです。
しかし、風が強く、タープの設置が出来ずに我慢しました。
時間になると、小雨の中、ケータリングや、スワップの方が会場入り。
続いて、一般の方も、続々と会場に到着しました。
毎年参加される方との再会に加え、新しい方との出逢い。
雨の中、ここに来て下さった皆さんに、心から感謝する瞬間でした。
雨足がひどくなる前にと、予定していたジャンケン大会を早めに開催。
声がでかい私は、会場の盛り上げ役になるべく、今年も担当させて頂きました。
他のスタッフも、必死に頑張ってました。
子供たちにも優しいイベントが、八ヶ岳トレッフェンの魅力でもあります。
ベストオブ賞には、新潟からお越しの池田さんです!
そして、一番遠くから来られた方は、神戸からお越しの坂本さんです!
何とかすべての景品を配り終え、ふと空を見ると・・・。
先ほどの雨が嘘のような青空が・・・。
これには言葉を失いました。
その時、私の携帯電話が鳴りました。
その相手とは、福島の実家の父だったのです。
◆木鶏の店主としての「カズキ」
父からの電話には、すぐには出ることが出来ず、なにかあったのかな?と思ってました。
するとすぐに、今度は妻から電話が掛かってきたのです。
その内容に、私は言葉を失いました。
「お父さんが今、お店に来てくれてるよ!」
詳しく話を聞くと、古くからお付き合いをしているご夫婦と、サプライズで木鶏に来てくれていたのです。
しかも、日帰りで・・・。
私は、イベントスタッフの代表に話をして、すぐに戻りました。
すると、残念そうにしている父母と、友達ご夫妻がいました。
せっかく私を喜ばせようと、片道6時間をかけて、福島からこの信州に足を運んで下さったのに、私は、お蕎麦を食べてもらうことが出来ませんでした。
それもそうですよね。
「日曜日にお店を休むこと」
なんて、普通に考えたらありません。
ただただ申し訳ない気持ちばかりが一杯になり、どう話をすればいいのか、言葉すら浮かびませんでした。
食事は、妻と子供たちと一緒にできたことが唯一の救いで、4人は、大丈夫!また来るから!と、信州をあとにしました。
それだけではありません。
他の方からも電話を頂き、お客様をお店に連れていきたいんだけど、お店がやってないとご指摘を頂きました。
私は、ただ平謝りをするしか出来ませんでした。
◆二人の「カズキ」の葛藤・・・
私は、今回の出来事で大きな学びを得ました。
八ヶ岳に行ったことは、決して後悔はしていません。
どうしても必要としてくれる仲間がいて、その仲間や、来場者のためにも、自分ができる精一杯は努めたつもりです。
しかし、お店をお休みにしたことで、改めて気付かされた、お客様に対する申し訳なさを、深く感じました。
その日、どうしても木鶏で食事がしたい!
と期待を膨らませて来て下さったお客様がいます。
その期待に、私は店主として応えることが出来ませんでした。
そこには「売上」という収入が減るということだけではなく、
お客様との「信頼」が大きく失われてしまうのです。
お客様あっての仕事であり、仕事あっての家族です。
今回の一件で、私は大きな一つを学びました。
まだ開業して2年の若造です。
まだまだ地道に、お店でお客様一人ひとりに向き合わなければなりません。
これからは、家族に何かない限り、定休日以外に、お店を休むことはありません。
悪天候の中、木鶏に足を運んで下さった方には、この場をお借りして、本当にお詫びを申し上げます。
また、ご縁がありましたら、是非お出かけ下さい。
その時は、全力でお蕎麦を提供させて頂きます。
全てはこの笑顔のために!
(イベントがきっかけに仲良くなった皆さん)
【写真提供】
・竹内 耕太さん
Posted by カズキ at 00:40│Comments(0)
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