2017年06月16日

「木鶏号」のちょっと面白い話・・・

◆たった一瞬の出来事です!

昨日の昼木鶏には、面白いご縁で来店して下さったお客様がいました。

今週の月曜日、私は木鶏号と共に、今年のそば栽培で畑にまく玄そばを、契約栽培している信州大学農学部の野辺山ステーションに届ける使命がありました。その際、中央道を利用して車を走らせていました。

その時、ちょうど諏訪南インター前で、一台の青いジープが木鶏号を追い越していきました。時間にして10秒もなかったと思いますが、一瞬だけその青いジープの運転手さんと目が合いました。

そして昨日、オープン早々どこかで見たような「青いジープ」が駐車場に停まりました。その青いジープの運転手さんは、カウンターに座られたのです。何の気なしに私は、いつものように声を掛けました。

私 「車カッコいいっすね!」
お客様 「実はこの前高速道路で・・・」
私 「あーーーーーーーーーー!」


そうなんです!あの時、木鶏号を追い越していった「青いジープ」の運転手さんだったのです!!!

詳しくお話をお聞きすると、すれ違い様に車に刻まれたロゴが気になり、よく見ると「そば処」と書いてあったので、あとから調べてくれたようです!



どうやら「ワーゲンバス 蕎麦屋」で検索すると、そば処木鶏のブログにヒットするそうです。

たったそれだけの情報で、お店に来て下さったなんて、なんだかとても嬉しかった出来事でした。

木鶏号は、荷物だけではなく「人のご縁」も運んできてくれました!




【そば処 木鶏】


住所 :長野県東筑摩郡山形村5511-7
電話 :0263-98-2099
昼の部:火~日  
11:30~14:30(L.O 14:00)
夜の部:木・金・土 
18:00~21:00(L.O 20:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
HP:「ここをクリック」
  

Posted by カズキ at 06:00Comments(0)ワーゲンのこと

2016年12月13日

見るも耐えられない姿でした・・・。

◆匠のお仕事!

そば処木鶏を、陰で支えてくれる相棒のワーゲンバス。年式は1965年式です!



女将さんが乗り始めてから、10年以上が経っています。今まで、足回りや床など少しずつ手を加えてきました。

そして今回、思い切ったのが内装です!







シートは破れ、クッション性も衰えていました。

どうにかしなくてはと悩んでいた時、救世主が現れました!

なんと、福島の高校の先輩が、長野に移住をしていて、シート関係の仕事をしていらっしゃるとのこと!これを聞いて、私はすぐにお願いしました!

まずはシートを外して、前のカバー剥ぎます。



次に、クッション性を高めるために補修します。



そして、新しいカバーを丁寧に縫い合わせていきます。





これでようやく完成です!
(これはほんの一部です)



驚くほど見違えましたね!!!

これだけでは終わりません。

後部座席の木造部分もだいぶ傷んでいました。

そこで、細かな木工の加工といえば、木鶏のテーブルを作って下さった幹工房の幹夫さんにお願いしました!幹夫さんは快く引き受けて下さいました!

ワーゲンバスを持ち込んで、現場合わせの作業が続きます。







強度性から使い勝手を考えて、あらゆる試行錯誤を繰り返して、ようやく完成しました!!!

これが新しい相棒の内装です!!!







こうしてまた、相棒に新しい命が注がれました!関わて下さった吉田さん!幹夫さん!この度はありがとうございました!!!

【株式会社 山添シート内装】

住所:長野県松本市野溝西3丁目5-39
電話: 0120-27-1197
HP:「ここをクリック」

車のシートはもちろんのこと、テント・シートの製造から各種イベントの企画・設営まで、あらゆるテントニーズにお応えするプロフェッショナル集団です!松本山雅の試合でもアルウィン内で活躍しています!

豊富なノウハウと実績を活かし、企画から設計、提案、施工、運営管理までのトータルシステムを実現します。より快適で高度な空間づくりのために、いつでも、どこへでも、迅速なテントサービスをお届けしてくれます!


【手作り注文家具 幹工房】

住所:長野県松本市中山994-5
電話&FAX:0263-28-6848
携帯電話:090-3349-9906
フェイスブックページ:「ここをクリック」

木材の加工なら何でもご相談ください!オーダー家具はもちろんのこと、お店の看板なども手掛けて下さいます!


匠の手仕事に心から感謝です!!!  

Posted by カズキ at 17:00Comments(0)ワーゲンのこと

2016年04月18日

二人の「カズキ」の葛藤・・・。

◆イベントスタッフとしての「カズキ」

毎年恒例、春の空冷ワーゲンイベントに、
イベントスタッフとして参加してきました。

土曜日の夜営業を終え、眠い目をこすりながら、イベントが開催される「八ヶ岳自然文化園」の駐車場で車中泊。

事前に天気が悪くなるとの情報はあったものの、日が昇るまでは、風は強かったですが、雨は降っていませんでした。

朝6時。

前泊組のスタッフと合流をして、いざ会場づくりです。
しかし、風が強く、タープの設置が出来ずに我慢しました。

時間になると、小雨の中、ケータリングや、スワップの方が会場入り。
続いて、一般の方も、続々と会場に到着しました。





毎年参加される方との再会に加え、新しい方との出逢い。
雨の中、ここに来て下さった皆さんに、心から感謝する瞬間でした。

雨足がひどくなる前にと、予定していたジャンケン大会を早めに開催。
声がでかい私は、会場の盛り上げ役になるべく、今年も担当させて頂きました。



他のスタッフも、必死に頑張ってました。

子供たちにも優しいイベントが、八ヶ岳トレッフェンの魅力でもあります。



ベストオブ賞には、新潟からお越しの池田さんです!



そして、一番遠くから来られた方は、神戸からお越しの坂本さんです!



何とかすべての景品を配り終え、ふと空を見ると・・・。
先ほどの雨が嘘のような青空が・・・。

これには言葉を失いました。

その時、私の携帯電話が鳴りました。
その相手とは、福島の実家の父だったのです。

◆木鶏の店主としての「カズキ」

父からの電話には、すぐには出ることが出来ず、なにかあったのかな?と思ってました。

するとすぐに、今度は妻から電話が掛かってきたのです。
その内容に、私は言葉を失いました。

「お父さんが今、お店に来てくれてるよ!」

詳しく話を聞くと、古くからお付き合いをしているご夫婦と、サプライズで木鶏に来てくれていたのです。

しかも、日帰りで・・・。

私は、イベントスタッフの代表に話をして、すぐに戻りました。
すると、残念そうにしている父母と、友達ご夫妻がいました。

せっかく私を喜ばせようと、片道6時間をかけて、福島からこの信州に足を運んで下さったのに、私は、お蕎麦を食べてもらうことが出来ませんでした。

それもそうですよね。
「日曜日にお店を休むこと」
なんて、普通に考えたらありません。

ただただ申し訳ない気持ちばかりが一杯になり、どう話をすればいいのか、言葉すら浮かびませんでした。

食事は、妻と子供たちと一緒にできたことが唯一の救いで、4人は、大丈夫!また来るから!と、信州をあとにしました。

それだけではありません。

他の方からも電話を頂き、お客様をお店に連れていきたいんだけど、お店がやってないとご指摘を頂きました。

私は、ただ平謝りをするしか出来ませんでした。

◆二人の「カズキ」の葛藤・・・

私は、今回の出来事で大きな学びを得ました。
八ヶ岳に行ったことは、決して後悔はしていません。

どうしても必要としてくれる仲間がいて、その仲間や、来場者のためにも、自分ができる精一杯は努めたつもりです。

しかし、お店をお休みにしたことで、改めて気付かされた、お客様に対する申し訳なさを、深く感じました。

その日、どうしても木鶏で食事がしたい!
と期待を膨らませて来て下さったお客様がいます。

その期待に、私は店主として応えることが出来ませんでした。

そこには「売上」という収入が減るということだけではなく、
お客様との「信頼」が大きく失われてしまうのです。

お客様あっての仕事であり、仕事あっての家族です。
今回の一件で、私は大きな一つを学びました。

まだ開業して2年の若造です。
まだまだ地道に、お店でお客様一人ひとりに向き合わなければなりません。

これからは、家族に何かない限り、定休日以外に、お店を休むことはありません。

悪天候の中、木鶏に足を運んで下さった方には、この場をお借りして、本当にお詫びを申し上げます。

また、ご縁がありましたら、是非お出かけ下さい。
その時は、全力でお蕎麦を提供させて頂きます。

全てはこの笑顔のために!


(イベントがきっかけに仲良くなった皆さん)

【写真提供】
・竹内 耕太さん
  

Posted by カズキ at 00:40Comments(0)ワーゲンのこと

2015年04月28日

思い出の八ヶ岳トレッフェン2015!

◆カズキの原点

やっとパソコンの前に座ることが出来ました。
久しぶりのブログの更新です。

4月18日~19日。
信州八ヶ岳の麓で行われたワーゲンイベント。

それが「八ヶ岳トレッフェン」です。
今年で第12回目の開催となりました。

私は、18日の夜営業を終え、夜の高速道路を飛ばして、
原村のペンション村に向かいました。

すでに、前夜祭は終わりを迎えていましたが、
いつものメンバーが集まっていて、嬉しい再会が出来たのです。

私が、この信州でたくさんの友達が出来たのは、
このワーゲンがきっかけというのがありました。

19日は日曜日です。
当然、お店を構える者としては、営業をしなければなりません。

しかし、私はイベントの事務局として、当日動けるスタッフになり、
イベントを、盛り上げる側に立とうと決めたのです。

19日は、朝から曇り空でした。
それにもかかわらず、沢山の方々がお集り下さいました。







台数にして、106台でした。

来て下さった方からは、このイベントがすごく好きで、
いつも楽しみにしています!など、嬉しいお声を頂きました。

私は、声の大きさを活かして、じゃんけん大会の司会をやらせて頂きました。



沢山の方からのご協賛により、イベントは盛り上がりました。
ご協力ありがとうございます!

アワードを受賞された方々の笑顔!
スタッフとしても嬉しい一コマでした!





「春になったら八ヶ岳で逢いましょう!」

私たちは、このイベントを通じて沢山の出逢いの場を提供していきたいです!
スタッフの皆さんもお疲れ様でした!!


(夜営業のため、早めに帰ったカズキ。右上に花輪くんの写真を入れてくれた配慮が嬉しい。)

追伸:

今回のイベントの代表を務めて下さった高井大介さん!
大ちゃんとの出逢いも、ワーゲンがきっかけでした。

カズキが仕事帰りに大ちゃんのワーゲンを見つけて、
10分以上追いかけて、追いかけて、追いかけて(笑)

そして、友達になって下さいって声をかけました。

あれから9年。
こうして一緒にイベントをやるとは思ってもいませんでした。

出逢いは偶然ではなく必然!
大ちゃん!本当に本当にお疲れ様でした!!!



そして、お休みにご理解いただいた、木鶏のお客様。
この度は、ありがとうございました。

またよろしければお出かけ下さい。

【写真提供】

・竹内耕太さん
・春日雄次さん  

Posted by カズキ at 10:00Comments(0)ワーゲンのこと

2015年04月13日

経営者として失格です・・。

◆ワーゲンにかける想い・・・

私には、とても大切なコミュニティーがあります。
それは、昔の「空冷フォルクスワーゲン」です。

私は、21歳の時から、1962年式の空冷ワーゲンビートルに乗っていました。


信州に移住をした時、この相棒と一緒にこの地を訪れました。
それからしばらくして、ワーゲンがきっかけで、沢山の友達が出来ました。

今回「八ヶ岳トレッフェン」というイベントを主催する高井大介さん(大ちゃん)とは、
このワーゲンがきっかけで出逢いました。

当時、友達が欲しくて欲しくていた時、仕事の帰りに松本の街中でビートルを発見し、
ずっと後ろを追っかけて・・・追っかけまくって、コンビニの駐車場で声をかけたのを今でも覚えています。

「福島から来ました!友達になって下さい!」

あれから9年の月日が流れようとしています。

「八ヶ岳トレッフェン」とは、空冷ワーゲンを愛する人たちが、
春になったら八ヶ岳で逢いましょう!
と、八ヶ岳の麓にある、原村に集まります。

私も、過去にそば屋を出店し、沢山の出逢いに恵まれました。
気が付けば、いつの間にか主催者側の立場になりました。

このイベントは、完全なる有志の力によって創られています。
誰もが儲けを考えてやっているわけではありません。

昨年は、この有志達が、お互いの仕事の事情により、
残念ながら開催をする事ができませんでした。

そして、2015年。

やるかやらないかの判断になった時、
今回の代表、大ちゃんが言ってくれたんです。

「続けようぜ!」

◆続けることの大切さ

色んなイベントを見ていると、途中でなくなってしまうものもあります。
それは、色んな事情があってのことだし、否定するつもりはありません。

それだけ「続けること」って、大変だということですよね。

大ちゃんは、車屋を経営されながら、このイベントを創り上げています。
車屋のこの時期は、ものすごく忙しいはずなのに・・・。

一緒にやろう!と言いながら、
結局、大ちゃんにお任せっきりの自分がいました。

イベント当日、そば屋を出店しようと思っていましたが、
今回は、少しでも大ちゃんのサポートをしようと決めました。

経営者としては、日曜日のお店の営業を休み、
イベントでも出店しないため、収入がありません。

私は、経営者として失格です。

それでも、何のためにこのイベントをやるのか?
それは、

「集まって下さる方々に、心から喜んでもらいたい!」

そのためには、スタッフの力が絶対必要です。
そば屋を出店していては、参加してくれた皆さんと向き合えません。

今年は、そば屋ではなく、現場のスタッフとして参加します。

来年以降は、また有志を募ってみんなで協力し合って、創り上げていきたいですね。

大ちゃん!至らぬことばっかでごめん!!!
一緒に楽しみながらやりましょう!!!



≪ミドリヤオート≫
住所: 長野県千曲市磯部545
電話:026‐276‐2345


大ちゃんは、本当にお客様を考えて仕事をしてくれます。
粋な所が大好きです!

追伸:

イベントに参加するため、4月19日の昼営業は、お休みとさせて頂きます。
お客様には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

夜は元気に営業していますので、よろしくお願いします!  


Posted by カズキ at 06:00Comments(0)ワーゲンのこと

2011年07月06日

広げよう!ワーゲンの輪!

今から6年前・・・


私は故郷福島県から、そば打ちに磨きをかけるために、
単身で長野県にやってきた。

単身とは言うものの、私には心強い仲間がいる。


私の愛車である「VWビートル」

ご存知の方もいると思うが、なんとも可愛らしい車である。
私も当時乗り始めて2年目だったが、福島県には『仲間』がいた。

なんでも、この車に乗っている人たちは、仲間意識が高く、
悪い人がいない!(私の勝手な想い)

だから、長野県でもすぐに仲間が出来ると思っていた。


『追いかけるのだ!』

松本市に住んでしばらくしたころ、
仕事も徐々になれ、松本の夜を走っていたとき、
ついに見つけてしまった!
紛れもない「空冷ワーゲン」だ。

私はすぐに追いかけ、追いかけ、追いついて話しかけた。
「初めまして!カズキです!友達になって下さい!」
相手もビックリだが、そこはワーゲン乗り!
すぐに連絡先を交換できた。

こうして少しずつ繋がりを作っていったのである。(ありでしょ?)


『八ヶ岳トレッフェンと言う名のイベント』


松本市もだいぶ住み慣れてきた頃、ある面白い男と知り合った。名前は「ヒロ」。
大げさだが、後に自分の人生に大きく影響を及ぼしてくれる仲間になるとは、
この時は思ってもみなかった。

車屋で働いていて、歳も同じ。
何といっても、「空冷ワーゲン」が大好きだそうだ。

ちょうど自分のワーゲンがトラブルを起こし、救出してもらってから、
2人の距離が近くなった。

毎晩飲み明かし、お互いの過去を語り合い、共感しあう。
この時から、色んな仲間を紹介してもらい、
私自身も繋がりが出来はじめ、楽しくなってきた。

ヒロは、松本の「ワーゲン乗り」も知り合いが多いみたいで、
私は携帯に残してあった【ある写真】を見せた。



とても古い一台のボロいバス・・・。

その写真は、福島県のワーゲン乗りが、
「松本に行ったら、有名な人がいるから、会えたら良いね!」
と写真を送ってくれたのだ。

そしたらなんとヒロが、
「知ってるよ!電話してやるか!」
と早速連絡を取り、その日に会えることとなった。
(面白くなってきた。)

そして、焼鳥大吉に向かい、その場で、Y氏と知り合うことが出来たのだ。
話は盛り上がり、ワーゲンイベントの話になった。

Y氏は、『八ヶ岳トレッフェン』というワーゲンイベントの代表を、
大先輩から受け継ぐこととなったそうだ。

そこで面白いイベントを皆で作ろうとなり、
私が出来る手打そばも、イベントの一つにすることとなった。


2007年4月 
『八ヶ岳トレッフェン’07』開催


八ヶ岳にはまだ残雪が残り、里では桜が満開を迎えた頃、イベントは開催された。

全国から色んな「ワーゲン」達が集まり、場を作り上げていく。



私も気合が入る。


すぐに行列・・・焦る


でもみんなの協力により、イベントは盛りあがった!

私は感じた。

みんなで心を一つにして作り上げたものは、特別なものになる。

そこには、多くの『絆』が生まれ、大きな感動を呼ぶ。

私は、ワーゲンに乗っていて本当に良かった。
こんなに良き仲間達、先輩方に囲まれ、生きていく。

こうしてまた一つ『繋がり』が出来ていくのである。




『広げよう!ワーゲンの輪!』


一期一会に感謝・・・。

  


Posted by カズキ at 10:01Comments(2)ワーゲンのこと