頑張っぺ！カズキ！～人と人を繋ぐそば処 木鶏～

『ある一本の電話』

私の携帯に、一本の電話が入った。

「もしもし塙さんですか？〇〇建設です。実は６月８日に近所の会社の方々との交流を深める会があります。その時に、塙さんの蕎麦を出していただけでしょうか？」

という依頼電話だった。

私はすぐに返事をした。
「はい！やらせてください！」

この会社には昨年大変お世話になった。
１１月に会社のお祭があり、
この社長様が全社員配りたいと言って下さり、
約1,200食を４日で打たせてもらった経緯がある。

だから、社長様の要望には出来るだけ応えたい。
私が行って場が盛り上がるのであれば、お安い御用だ。


『私は純米酒しか造りません！』

私と一緒に、もう一人お声がかかっていた。

【酒造株式会社　長生社・・・明治１６年創業】



駒ヶ根市にある、日本酒の醸造元である。

【信濃鶴】の名前で、地元ではとても人気があり、多くのファンがいる。
私もその中の一人だ。

何といってもここの蔵は、日本でも数少ない純米酒しか造らないのである。
すべてを「純米酒」だけにしたのは今から１０年前。

「純米酒」しか造らない蔵が数えるくらいしかなかった頃で、
当時にしてみれば、本当に思いきったことをされたのだ。
今となっては、その決断が功を奏し、県内外からも愛されるお酒となっている。


そんな決断をされた、杜氏兼専務である岳志さんと一緒に、
この会を盛り上げるようになった。



この熱い杜氏・岳志さんのブログはこちら↓↓↓

～専務取締役杜氏の純米酒ブログ～
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/

2011年６月８日 ＰＭ6：30　駒ヶ根市某建設会社　社員食堂

こうして地域の各社長クラスの方々が約20人ほどみえ、
親睦会が始まった。

始めに長生社の岳志さんが、自慢の信濃鶴の説明をし、
お酒を注いで乾杯となった。

皆さまは、信濃鶴を飲みながら、感想を言い合ったり、
質問をしていた。

それに的確に応えられていた岳志さんは、
造り手として、本当に素晴らしい方だなと感じた。


次は私の番です！

自己紹介をさせていただき、早速そば打ちに入る。

練り上げて・・・


延ばして・・・


気合いで切る！


いつものテンポでそばを打つ。
中には、蕎麦を打たれる方もいて、
また話が盛り上がった。

会も終盤になり、〆の蕎麦をゆで上げる。
皆さま各々感想を言って下った。

こうして無事に会の中で、役割が果たせたのである。


最後に、皆さまから温かな拍手を頂いた。
お礼を言いたいのは、私の方である。

たかが30歳手前のちょっとそば打ちが出来る男を、
お招き下さり、また温かくい歓迎して頂き、
本当に、本当にありがたかった。

少しでも、この会の場が盛り上がって頂けたのであれば幸いだ。

こうやって、また少しずつ駒ヶ根の輪が広がって行くのである。


続く・・・

次回予告：岳志さんと二次会へ行く！

『駒ヶ根市民の心のより処・・・趣百（こすも）』
『店主のえっちゃんに元気をもらう！』



一期一会に感謝・・・