2011年08月09日

福島からのお客さん

7月・・・

子供達にとっては夏休みだ。

しかし、福島県の子供にとっては、楽しい夏休みのはずだが、外で遊ぶのは難しい。
なぜなら、自宅の庭にまで放射線が来ていたのだから・・。

『考えられますか?』

報道も少なくなり、何が正しいかも把握できず、
微量でも放射能が目の前にある。

子供がいる親なら、誰だって心配であろう。
実際私も、福島市には甥と姪がいる。
気が気ではない。

そんな時、私の父から電話があった。
『夏休みの思い出に、孫達を連れて福島から遊びに行っても良いかい?』
とのこと。

私は、長野の家族に相談した。
みんな快く了解してくれた。

そして、7月28日
私の父と子供達3人が長野に遊びに来たのだ。



福島からのお客さん
『かずーーーー!!!』

久しぶりに会った子供達は、よく成長していた。
約1週間だが、出来るだけ子供達と遊んであげよう!

そして行った先は、
プールや
福島からのお客さん

仲間達が竹で作った流しそうめん!
福島からのお客さん

義姉夫婦の協力で、庭でバーべキュー!
福島からのお客さん

実家の畑でジャガイモ掘り!
福島からのお客さん

などなど楽しいことばかり。
時間があれば少しでも外で遊びたがる子供達。
話を聞くと、やはり福島ではなかなか外で遊べないようだ。

避難していく家族が増え、公園や校庭からは、
子供たちの声が聞こえなくなる。


避難できる家族はまだいい。
したくても出来ない人達はたくさんいる。

兄に以前話したことがある。
子供達について、

「心配は心配だが、どうすることも出来ないもどかしさがある。
 子供のためには、避難も考えるが、福島には生活がある。
 仲間もいる。だから俺は福島に残って、みんなと福島を盛り上げたい!」


そんな話だったと思う。

いろんな意見があると思うが、聞き流してほしい。
これは私の兄の意見だから。

『最後の夜』
福島からのお客さん
夏と言ったら・・花火!
庭先で、長野の最後の夜を楽しむ。
色々あった1週間だった。

考えもした。
正直帰したくなかったが、福島には子供達の家族がいる。

花火も終わった後、
キャンドルに火を灯し、みんなで手を繋ぎ、
1週間の感想をみんなで話した。
福島からのお客さん

「子供達、良い思い出をありがとう・・・。
 色んな事が重なって、大変だと思う。それは我々にはなかなか分からない部分も多いと思う。
 だから簡単には言えないけど、みんなで頑張っぺ!
 またいつでもおいで!カズはいつもここにいます!」


こうして涙の(自分と父だけ)1週間が終わった。
次の日、晴天の中、みんなは福島県に帰って行った。

                                           おしまい



同じカテゴリー(家族)の記事画像
キャンピングカー家族旅行~最終日~
キャンピングカー家族旅行~六日目~
キャンピングカー家族旅行~五日目~
キャンピングカー家族旅行~四日目~
キャンピングカー家族旅行~三日目~
キャンピングカー家族旅行~二日目~
同じカテゴリー(家族)の記事
 キャンピングカー家族旅行~最終日~ (2024-05-01 06:00)
 キャンピングカー家族旅行~六日目~ (2024-04-30 07:00)
 キャンピングカー家族旅行~五日目~ (2024-04-26 06:00)
 キャンピングカー家族旅行~四日目~ (2024-04-25 06:00)
 キャンピングカー家族旅行~三日目~ (2024-04-18 08:00)
 キャンピングカー家族旅行~二日目~ (2024-04-17 07:00)

Posted by カズキ at 21:34│Comments(0)家族
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。