2012年01月06日

陸前の希望の一本松・・・

2011年12月31日・・・陸前高田市

松本市のボランティアグループ
『炊出し機動隊みらい』に参加した私は、
大晦日に現地入りしました。

朝一番の景色に打ちのめされた私は、
気持ちを切り替え『今』やるべきことに集中しました。

「よし!炊出しの準備だ!」

まずはテントを張り、出すメニューのお札を貼ります。
陸前の希望の一本松・・・

仕込みも着々と手際良く!
陸前の希望の一本松・・・

蕎麦の打ち合わせは入念にします。大きい釜ですね!
陸前の希望の一本松・・・

皆さん慣れていらっしゃるので、すぐに準備が出来ました。

炊出しは、夕方からということで、
私達は、隊長の許可を頂き、
被災地の現状を見に行きました。

■陸前高田市の『今』

車一台に乗り込み、カメラを片手に現地の写真を撮りました。

見渡す限り、何もない・・・
本当にここに街があったのかと思う。

活気があったであろう街のデパート・・・
陸前の希望の一本松・・・

津波が校舎の三階まで押し寄せた県立高田高校・・・
陸前の希望の一本松・・・

流され大破した車が集まった、車の墓場・・・
陸前の希望の一本松・・・

海のすぐそばの体育館・・・
陸前の希望の一本松・・・

そして希望の一本松・・・
7万本もの松林があった事など、全く想像できません。

陸前の希望の一本松・・・

この穏やかな海が、どうして・・・。
陸前の希望の一本松・・・

私達は、海に向かい、涙をこらえながら、黙とうをささげさせて頂きました。


■気仙沼市の『今』

陸前高田市から車で約30分。
気仙沼市に到着です。

この街は、重油が炎上し、街が燃えながら津波に流されていった場所です。
いたる所に、その面影もありました。

陸前の希望の一本松・・・

この街もまた、見渡す限り何もありません。
残っているのが鉄筋造りだけです。

そこへ、道端にある大きなものが・・・。

そうです・・・あの強大な船です。
陸前の希望の一本松・・・

海から何百メートルも離れている街の真ん前に現れた巨大な船・・・
改めて、どれだけの巨大な津波が押し寄せたのかが分かります。

陸前の希望の一本松・・・

■涙が止まらない・・・

何度も何度も写真を撮ることに戸惑いました。
今、私が立っているこの場所で、亡くなった方もいる。
あまりにも、テレビで見る景色と、実際に見る景色のギャップに打ちのめさせられた・・・。

そこへ仲間が声をかけてくれる・・・。

「実際に見たものを伝えるのも、皆の支援を受けて来た者の任務だよ」

この言葉に、私はどれだけ助かったか。

「そうだな!それも大事なことだな!」

私は、グッと涙をこらえ、カメラのシャッターを切りました。

■よし!炊出しだ!!

陸前高田市と気仙沼市を見て来た私達は、
今夜の炊出し場所へ戻ります。

時間は午後4時・・・
あと一時間で炊出しが始まる・・・。
どんな方達が、どんな表情で食べに来てくれるのか・・・。

陸前の希望の一本松・・・

続く・・・。

<次回予告>

いよいよ始まった2011年大晦日の締めくくり・・・

そこへ来て下さる方々の笑顔・・・

炊出し隊の団結力・・・



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