2011年06月19日

~地域は地域に支えられている~

2011年4月1日 宮田村消防団入団

私は、今年度から消防団に入団させてもらった。
理由は、
地域との関わりを強めること。

私は、ラッパ隊に配属された。
管楽器は一度も経験がない。
しかし、与えられたことは、しっかりチャレンジしよう!
と決めた。


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私は、消防団ということで、
4月に福島県に炊き出しに行った。
その時に聞いてきた、ある消防団の話を思い出した。

~地域は地域に支えられている~
町の一角に、目立つ赤い車。
地域を守るためのポンプ車だろう。

Tさんがそっと教えてくれた。

「この地域は、地震の直後、警報機が故障したらしい。
そこで、ポンプ車で街を周って津波を知らせていた・・。」

「津波が来るぞ!避難するんだ!」

きっと、そう言っていたのだろうか。 
地域のために、走っていたのだろう。
こんなに大きな津波など、予想をせずに。

(カテゴリー【東北支援~炊き出し編~】参照:)

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消防団とは、
飲んでばかりの組織というイメージを持つ方も多いだろう。

しかし、私はある出来事で、この考えが変わった。


『氾濫した川の水をせき止めよ』

五月も中旬の事だった。
雨が3日間も降り続き、
各地で土砂災害や、川の氾濫もみられてきた。
私の住む地区も長雨の影響から、小さな川だが溢れてしまった。

そこで集められたのが、消防団員である。

皆、仕事を終え、早速現場で土嚢を積み、氾濫をせき止めた。
その後も集会場で待機し、地区の見回りをする。

驚いたことがある。

それは、消防団全員が来ていたこと。
皆が集まっていたこと。

私は、こうやって地域は守られているんだなと感じた。

【地域は地域に支えられている】
まさに、地域の繋がりがあってこそ、成り立っている。


『6月5日 宮田村消防団・操法大会・吹奏大会』

毎年この時期に大会がある。
この大会に向け、約1カ月間は毎朝毎晩練習に励む。
当然私もラッパ吹奏の練習を行った。

毎朝4時に起き、眠い目を擦りながらの練習。
最初は辛かった。

しかし、徐々にラッパが吹けるようになり、
練習にも熱が入る。

そして、皆さんとチームになりたかったから、
とにかく元気だけは良くしようと、朝からテンションだけは高くした。(いい迷惑である)

そうして迎えた大会当日。
私達の分団は、過去に優勝したことがないらしい。
それでも、練習した量は、他には絶対負けない自信があった。

本番前に私達は士気を高めるために、
輪になり、大きな声で叫んだ!
「絶対優勝するぞ!オーーーーーー!!!!!!」


そして本番・・・。
とても緊張したが、何とか練習通りに力を発揮することが出来た。

そして迎えた結果発表・・・・。


『必要なのはチーム力』

「ラッパ吹奏の部、優勝、第一分団。」

何と優勝出来たのだ!
さすがに泣けた。本気で泣けた。
辛かった練習の成果が報われた瞬間だ!

第一分団始まって以来の優勝!
優勝カップを見たら、本当になかった(笑)。

いったい何が勝因だったのか?
私達は考えた。

それは・・・
「他にはない、私達のチーム力、団結力の差!」だったであろう。

皆が皆を信じあい、仲間であることを強く意識していた。
その差こそが、接戦をものにした理由だと思う。
こうして、私の初めての大会は、優勝という最高の形で幕を閉じた。

~地域は地域に支えられている~

そしてこの夜、獲得した優勝カップで夜な夜な飲み続けたのは、言うまでもない・・・。


感謝・・。



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Posted by カズキ at 22:05│Comments(0)地域のこと
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