2018年06月30日

◆ドイツから「トム臼」を輸入する!

◆「トム臼」の面白さ!

知る人ぞ知る、ドイツ製のセラミック臼、通称「トム臼」。ドイツでは、小麦の製粉として使われています。ここ日本では、蕎麦の製粉として、近年、導入しているそば屋さんも増えてきています。

トム臼の特徴として、石臼挽きのそば粉では取れない、粒度のそば粉を挽くことが出来ます。使用例としては、今使っている石臼挽きのそば粉に、粗挽きの要素を少し加えたりとか、トム臼のみで、極荒のそばがき用そば粉を挽くことが出来ます。

木鶏では、上記の用途の他に、磨きにかけられた玄そばを、挽き割るイメージでトム臼にかけ、篩分けをして、玄挽き田舎そば用のそば粉を、手に入れることが出来ます。

まあ、簡単に言うと、色々「遊べる」ということです。

以前、「蕎匠塾(きょうしょうじゅく)」の製粉勉強会で、このトム臼に興味を持った蕎麦屋さんがいたので、私がまとめて輸入しますよ!と、手を挙げたのです。

◆個人輸入の注意点!

早速、ドイツの輸入代理店へアクセスし、トム臼5台を送ってもらうよう、パソコンを使って必要事項を入力!ここまでは難なくクリアしました。しかし、ここからがめちゃくちゃ大変でした・・・。

注文から10日後、郵便局から簡易書留で、通知が来ました。内容は、税関からで、この製品は、食品衛生法に該当するもので、必要な手続きを取って下さいとのこと。

早速、問い合わせ先の検疫所へ連絡すると、「食品等輸入届出書」が必要とのこと。

その内容の記入が、めちゃくちゃ大変でした。

製造所名、その会社の住所、輸出者は誰か。どこの港から、いつ積み込んで、日本のどの港にいつ入ったかとか・・・。まあとにかく大変で、ドイツの会社に、翻訳アプリを使って、日本語をドイツ語に変換したり、知り合いのドイツ語が出来る人に、ドイルからのメールを日本語に翻訳してもらったり・・・。

仕事をしながらだったので、とにかく時間がかかってしまいました。色々やり取りをした結果、ようやく2ヶ月かかって、検疫所の許可を得て、税関を通過し、手元に届いたのです(涙)

◆ドイツから「トム臼」を輸入する!

今回の経験で、また一つ勉強になりました。私も欲しい!という方は、相談には乗れるので、気軽に連絡くださいね!

この度は、トム臼の輸入にあたって、手伝って下さった皆様には、この場をお借りして、お礼を申し上げます!ありがとうございました!


【そば処 木鶏】

住所:長野県東筑摩郡山形村5511-7
電話:0263-98-2099
昼の部:火~日  
11:30~14:30(L.O 14:00)
夜の部:木・金・土 
18:00~21:00(L.O 20:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
HP:「ここをクリック」


タグ :トム臼

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Posted by カズキ at 06:50│Comments(0)蕎麦のこと
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